独学プログラマー
昨年買って、ついぞ手に付けなかったこの本、今年から読み始めてついに読了!
読んだ人のスペック
- 外資ITの底辺アナリスト(別部署から昨年転向したばかり)
- 最近pythonを習い始めた
- AtCoder(競技プログラミング)は余裕の灰色(最下色、5回参戦して最高でも3完)
この本のおかげでAtCoderもコンテスト参戦を始めるくらいやる気をもらいました。まったくの初心者から、ある程度分かるくらいのビギナーの人にピッタリな本だと思います。
コード以外のプログラマーとしての心得的な導入部分も平易で優しく、著者および翻訳者の丁寧な仕事を感じられます。
本を片手に勉強するのは向いてなくて(2人の子にすぐ中断させられる)、コードを書く練習はもっぱらat coder problemsしかやっていないのですが、教科書的な感じで読みました。
掲載しているコードは読み易く、特に自分で書いて動かして理解して、、といった作業がなくとも頭に入ります。
難しいアルゴリズムなどは載っていなくて(それこそAtCoderに応用出来そうなアルゴリズムは載ってない)、基本をしっかり確認する感じです。浅く広くという感じかな。表紙の項目の概念とサンプルを理解するのが目的といった内容です。
親切だな、と思ったのは結構英語も併記してくれるところ。例えばint()はinteger(整数)とか。意味知ってるの前提で流すのではなくしっかり書いているのでありがたい。
(標準モジュールのreがregular expressionのreだとは初心者には普通予測できまい…)
惜しいのはオブジェクト指向の4大要素はすべて英語表記も欲しかった(カプセル化、抽象化、ポリモーフィズム、継承 → encapsulation, abstraction, polymorphism, inheritance)。外資で働くと周りが半分以上外国の方で、公用語が英語なので英語で覚えておく方が役立つ気がします。
難しくて読めなくなるとつい放棄して積読化しがちな自分が、最後までフンフン、とテンポ良く読めた本、ぜひ初心者の方におすすめです。子育て期間で初めて独学本を読了出来て、達成感がすごい。嬉しいね!